【今までとこれからの選手への指導の変化】
日本人は知識を覚えることや与えられたものをこなして評価を得るという教育を受けてきました。
とにかく言われたことをやって成果をあげるという習慣があります。これは部活動でも同じで監督やコーチから言われた練習やトレーニングをやってスキルアップしてきました。
指導者もある程度、経験のある方が指導に入っていると思いますので、選手に教えることは確かに自然なことかもしれません。
選手もそれをこなして結果を出し評価してもらっている環境で部活動をしていると思います。
しかし、それは本当の意欲ではなく人から与えられたものをこなすという意識であって、心の中では少なからずやらなきゃ怒られるという気持ちがあるはずです。大事なのは選手本人から出てくる意欲が必要なのです。自分からやろうと思ったことにはやらなきゃいけないという義務感はなくなります。義務感がなくなることで驚くほど成果をあげることができます。
子どもの頃を思い出してみてください。勉強は嫌でもテレビゲームは時間を忘れて没頭していろんなことをクリアしてきたはずです。これは自分からやろうと思ったからです。
そんなの遊びだからだろ?と思っているかもしれませんが、これは勉強やスポーツでも同じです。
私がサポートしてきた選手でも最初は意欲がまったくなくて、本当に大丈夫だろうかと親御さんが心配するくらいの選手がコーチングを受けたことによって意欲を持って自分から考え動けるようになったのです。
練習メニューを与えたわけではありません。とにかく彼らの意欲を引き出す関わり方をしただけです。やはり、自分から何かをやろうとかやりたいと思って動ける選手は結果も変わってきています。
私は人から知識を覚えることや与えられたことをこなすことが本当に大事なのだろうかと疑問を抱いています。もちろん大事なのかもしれませんがすべてそこに執着する必要はないと思っています。そこにコーチング的な関わりが必要で今後それを広めていく活動をしていこうと思っております。