【精神を鍛える】
高校時代の練習でかなり過酷なものがありました。それが個人ノックです。個人ノックとはノックを打つ人と受ける人一対一での練習のことです。
その練習は100球を取るまで終われないという過酷な練習でした。私が高校三年生の夏の大会前6月くらいにこの練習をやりました。
夏の大会目前でもうここまできてしまえばそれをやったからといって一気にうまくなるものではないと心の中で思っていました。
しかし、そのときコーチから言われたことがあります。
「この練習は気持ちだ!」と言われたのです。
つまり精神面を鍛えるための練習だということです。
気持ちを強くするには自分との戦いが必要なのです。個人ノックという練習はそれに最適な練習法だったのです。
これが私の高校時代一番きつかったものです。
夏の大会は非常にプレッシャーのかかるものです。プレッシャーで普段の力を出せずに負けて悔しい思いをしているチームを何度も見てきました。
そうならないためにまずは自分の中にある弱気な自分に勝たなければいけないのです。
個人ノックという練習の意図は精神を強くし試合のプレッシャーに負けないようにするためなのです。自分を極限まで追い込むことは実は体力や技術だけではなく精神面も鍛えられていたということです。
そのため試合では緊張はするものの弱気になることは少なかったように感じています。